【第一章】我々は『マーケティング』に取り組んだ

 
交流会が始まる前に、『マネジメント倶楽部のマネージャー』であるマスターから説明があった。


企業の目的は『顧客の創造』である。
したがって、企業は2つの、そして2つだけの基本的な機能を持つ。
それが、「マーケティング」と「イノベーション」である。
「マーケティング」と「イノベーション」だけが組織に成果をもたらす。
byドラッカー

 

我々が最初にすべき事、そして常にすべき事、それは『マーケティング』です。
「顧客の声」を聞くことです。

マーケティングの理想は、「営業・販売を不要にする」ことです。
つまり、「顧客の声」をしっかり聞き、「顧客の声」を追求し、「顧客の声」を理解し、「顧客の声」に合わせた商品・サービスを提供することで、「自ずと売れる仕組みをつくる」ことを目指します。
商品・サービスが売れないのは、社会や経済情勢の責任ではなく、「顧客の声」をしっかり聞いていない自分達に責任があるのです。

「私達が売りたいもの」ではなく「顧客が買いたいもの」を聞きだすのです。
しかし、顧客は必ずしも「本当の声」を聞かせてくれるとは限りません。
だからこそ、よく観察してください。心で感じとってください。
顧客の『真実の声』を。
 
今日は、会員であり、仲間である皆様から「顧客の声」を聞く、見る、感じるための
交流会です。
■当社の商品・サービスに求めるものは?
■当社の商品・サービスに足りないものは?
■当社の商品・サービスにどのような価値を感じているのか?
■当社の商品・サービスは今後あなたに必要とされるのか?
 
マーケティングしてみてください。
ただし、決して営業・販売はしないでくださいね。
これは『マネジメント』の基本と原則に反します。

交流会ということで自社の商品を営業しようとばかり考えていた自分が恥ずかしくなった。
「顧客の声」を聞く・・・、そんなこと今まで考えたことなかった。
ひたすら商品の説明ばかりしてたし。
そう言えば、説明している時って、みんなつまらなそうな顔してたな・・・
自分のことばかりで、顧客のことなんて何も考えてなかったな・・・
 
マスターは続けた。
 
企業は人と社会をより良いものにするために存在しています。
つまり、企業は「世のため人のため」に存在しているのです。
ゆえに、私達企業には「誰のために、どのような貢献をする」という特定の『ミッション』が存在するはずです。
その『ミッション』こそが、私達企業の存在理由であり、人を行動に駆り立てる原動力になるのです。
人はお金のためには働きませんが、『ミッション』のために命を懸けて働くこともあるのです。

 

この前映画で観た「海猿」って、そんな感じだったな。
なんでそこまで・・・って思ってたけど、
「命を救う」っていうミッションのためにできることなんだな。
そんな社員がいたら、それって凄いよな、確かに。
って言うか、自分もあそこまで本気になってみたいものだな・・・
 
この『ミッション』を定義せずして「成果をあげる」ことなどありえません。
そして、この『ミッション』を定義するためには「顧客の声」を聞く必要があります。
「誰のために、どのような貢献ができるのか」
 
そう、私達企業は、すべて『顧客』からスタートするのです。
 
これがドラッカー『マネジメント』の基本であり原則です。
これを絶対に忘れないでください。
これを絶対に守ってください。
では最後に、
 
今日の出会いを、交流を、会話を、存分に楽しみ、明日につなげてください。
明日のために「今日のマーケティング」を精一杯楽しんでください。

 
そう告げると「マーケティング」を目的とした交流会がやっとスタートした。
自分の長い話でよほど喉が渇いたのか、マスターは「マーケティング」はそっちのけでビールをぐいぐい飲み始めた。
 
そして私達も、潤滑油であるビールを片手に、明日のための今日のマーケティングを存分に楽しんだ。
 
>>【第二章】我々は事業を定義した



コメントは停止中です。

相談内容【企業】
相談内容【個人】
もしドラ&ドラッカー『マネジメント』